− 2009 SAKAUCHI  2DAYS ENDURANCE RACE −

       

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2009年 坂内2DAYSエンデューロ レポート

 

 

 ずっと引っかかっていたのは、昨年の表彰式で「コスプレチーム」と言われたこと。

 最初に言っておく。
 HSTRはコスプレチームではない!


 マシンに艤装を施し、24時間走り抜く。
 それを目的としているのであって、ライダーの衣装は所詮おまけなのだ!!
 誰が何と言おうと、おまけなのだ!!
 おまけなんだってば。
 

                                          おまけです  →    

 


 

 毎年各人からの情報を集めて編集してからレポートしてたんだが、それだとタイムリーなレポにならなくなるので、今年はわかる範囲で纏めることにしてみました。
 

    

  

 

リスクコントロールが出来れば苦労は無いんだが

    
 ここのところ、レースの度に怪我をしている。
 春に右肋骨骨折、夏はSSERで左肋骨3本折った上、左腕に3度近い火傷をしたまま走り続けたため、その後ダート走行の許可が下りず、この坂内2daysまで1回もオフを走っていない。
 2daysは我々にとってお祭りみたいなものなので成績はあまり気にしていないのだが、怪我ばかりだと他に色々と支障をきたすのでこれだけは避けねばならない。
 これまでの怪我の原因はことごとくが寝不足。
 早めに家を出発して早々に寝てしまおうという魂胆だったが、やはり到着は2時頃。
 なかなか寝付けず、気がつけば早朝到着組の音で目が覚めるという例年のパターン。
 今年も同様だ。

 今回はフル参戦出来るライダーが、N田、稲Y、HD原、S田の4人。仕事の都合で途中から参加が栗T。
 サポートは、撮影専門でY本、20代女性陣のなっちゃんとアヤちゃん、そしてハナちゃん。(笑)
 

   ← 女性陣のハナちゃん。寝起きで外見て「ここどこ?」状態

 
 中年以上のおっさん達が大半を占める2daysのピットに若いおねーちゃんがいるのは、それだけで士気が上がるんだな。

 途中応援に来てくれた、K森、柴T、体調不良の中、無理を押して来てくれたT原。
 みなさんありがとう。

 実働4人という例年より大幅に少ない人数での戦い。
 肋骨完治してないからあんまり走れないのよ、なんて言える雰囲気ではなかった・・・というより、走り始めたら周りが止めても自分自身が止まらないだろう。


 と言うわけで今年のレポは寝ている間のことは分からないし、起こった出来事についてもどのタイミングのものなのか覚えていない。
 時系列的に実際と異なるところはあるかも知れないが、大目に見て頂きたい。
 

  

 

  

24耐の楽しみは1つじゃない

    
 朝7時、ピットに資材を下ろす。
 いつものレストハウス至近は取れなかったが、比較的良い場所が取れたから良しとしよう。

    
     集計所に近い方から3つ目くらいか?        この時点で雨降らなくて良かった・・・

 すぐそばには、昨年の覇者 田中麗震愚さんや、兵庫のお山でご一緒したウ☆コ軍団、後ろはメイドさんチーム(衣装テントまであったのにはビックリだ)。
 周囲を見るとSSERでお会いした方がいたりと、オフの世界って狭いなぁとか思いつつ、だんだんとコアな世界に浸かってきた自分を感じるのだった。
 そんなわけで、近場に挨拶回り。 困ったときは助けて貰おうと言う魂胆も少しだけあったりして・・・。

    
     ↑ 愛がある点ではどちらも一緒ですな。 対象が異次元(笑)か2次元かの違いだけ ↑

 雲行きが怪しいこともあり、さっさとピットを設営してマシン搬入。
 そう、マシン搬入は、毎年のごとく、やっぱ、何て言うか・・・、最初は恥ずかしいんだな。
 わかって貰えなかったらどうしようか、とか。

 今年は仮面ライダーブラックのバトルホッパー。
 バッタをモチーフにしたデザインで脚まで生えている。
 かなりインパクトのある形状だけに見覚えのある方も多いのではないかと思うが、この脚をどうやって24時間持たせるかについては色々と悩みどころでもあった。
 脚をつけないという選択肢もあったが、それでは逃げていることになる。(←何から?)
 そんな悩みどころがありながらも今回ブラックを選んだのは・・・単に時間が無かったから。
 初年度に候補となりそうなマシンは選定し、ラフデザインまではしてある。
 今年はスタートが遅かったこともあり、その中から一番やっつけ仕事で作れそうなのがバトルホッパーだっただけのこと。
 何せ、本編をよく知らない位だ。

 とか何とか思いつつも、今年は後ろにおねーちゃんを乗せて2ケツで河川敷へと下ったのだった。 

 
   ← アヤちゃん、よくこのマシンに2ケツする気になったね。

 

 HSTRのマシンは、3年前から仮面ライダーの艤装を施している。
 最初が電王のマシンデンバード、1号2号のサイクロン号、そしてバトルホッパー。
 視覚的に効果が大きいこちらばかりがクローズアップされるが、一部の方はご存じの通りHSTRのマシンには表舞台にでは出ていないハイテク(?)装備が試験的に搭載されている。
 
     
        このパースが一番絵になる             表に出ないハイテク装備の一部                    

 周回数を自動カウントしてラップタイムから次回到着時刻を推定、今年は新たにライダー側からピット側への「あと1周で戻るサイン」を発信出来る様に改善され、当然ピットインの検知やライダー毎のログ取り等もPCで管理される。
 2days直前にしかバージョンアップしないため、数年かけて未だ調整中の段階だが、こちらも毎年確実に性能向上している。
 まぁ、まだ色々と問題は抱えているのだが。


 

 

24時間の戦いの始まり

    

 前置きが長くなったが、今年は予定の11時から大幅に遅れることも無くスタートと
なった。
 例年、マシン製作担当のN田が責任を持ってファーストライダーを務めるのだが、今回はS田がファーストを担当する。
 マシンより危険と言われる、第3の隠し球、ライダーブラックの仮装をするからだ。

 昨年まではゴーグル部分は開口していたが、今年は完全クローズ。
 その分、この出で立ちで表舞台に出たときの周囲の反応は快感であった。(笑)
   
 ライダーマスクは単なる仮装ではなく、戦える装備になっている。
 araiのMX-Vの帽体にSWANSのRUSH、そしてRUSHにはハーフマスクしかないため、787のフェイスガードを加工して装着。
 昔ならこれでMXしていた装備。
 その上からライダーフェイスとクラッシャー(あごの部分ね)をボルトオンにて装着。
 結構安全には気を遣って作ったにもかかわらず、皆には装着を拒否されてしまった。
 あと、黒いウェア着てるのがS田だけってのもあるんだが。


                           今年は勢いよくスタートしたが・・・ →   
 


 軽く1周回ってスタートラインにつく。
 いつも通りル・マン方式だ。
 スタートは比較的良い方だったが、マシンの調子がおかしい。
 フロントがやたらガタガタで接地感が無く、しょーもないところで転ける。
 そして、起こしている最中に更に問題発生。
 レンズが曇り、前が見えなくなったのだ(苦笑)。
 スムーズに走っていれば問題無いが、呼吸が激しくなると曇ってしまう。
 ゴーグルを外すことも出来ず、何とか僅かに残った視界を頼りに走るが、前がまともに見えないのでまた転ける。
 最後は1cm角程度の視界を片眼で見ながら何とかピットに辿り付きN田に交代。
 「カッコ悪〜」 とか思いながらマスクを脱ぐ。
 幸いなことに、曇ったのはゴーグル側であって、マスク側のレンズではない。
 砂埃が舞うコースではないので、ゴーグルレンズさえ外してしまえば視界は確保出来る。
 ゴーグル無しで走るがあまりにフロントの挙動がおかしくピットイン。

   ← 「何かおかしいぞ」  「お前の出で立ちが一番おかしいわい」

 N田が様子を見るため出走するが1周で戻る。
 やはりフロントがおかしいらしい。
 
    

            N田、まだ元気                 初っぱなから基本整備(笑)
 

 スタンドアップしてフロントフォークを掴んで振ってみると、ステムがガタガタだ。
 レース前、皆仕事が忙しかったとは言え、やはり最後にもう一回試走はしておくべきだった。
 フロント周りをばらし、ステムナットを締め上げる。
 何故ここまで緩んでいて今まで気付かないの? ってくらい緩んでいてチトびっくり。
 フロントのエアも高いままだったので落とし、サスも減衰とプリロードのバランスが取れていないため調整。
 ラップ計測システムも作動に問題があり、この調整も並行で実施。
 大幅なタイムロスであるが、いつものことだ。

 調整していると、スタッフのミニ食さんが見覚えのある緑色の物体を持って現れた。

    
         「落としものですよ〜」           脚の裏側。 名前を書いておくと届くモンだ

 先ほどの転倒で落としたホッパーの脚を届けてくれたのだ。
 ちなみにホッパーの脚は外れる事を前提としている。
 時間は多少かかるが自己再生能力があるから問題無いのだ。(笑)
 しかし、河原や山にゴミを出さないため、脚にはチーム名とゼッケン番号、「拾った方は届けて下さい」とお願いの一文を記載していた。
 環境を守ることも地球の平和を守る小さな一歩なのだ。


 N田が3周ほど走った後、再度ブラックS田が出走。
 ゴーグルのレンズを取ったのは正解。
 それなりに前を見ることが出来、そこそこのペースで走れる様になった。
 途中、雨も降ったり川渡りで水を被ったりもしたが、結構視界は確保出来るモンである。
 
 15時頃からは、HD原、稲Yに交代。

    
    HD原・・・黒い服、持ってるじゃん(雨具)       無難に走るので書くネタがないよ・・・           

 いつもならここで皆の走りを見たりピットで談笑しているところなんだが、少人数なので根性論は通用しない。
 走らない人間は次の走行まで仮眠をとる。
 車へ戻る途中、濡れた玉石で転倒。
 荷物を持っていたこともあり、左足と腰を思い切り打つ。 今回レース中のの転倒で一番痛かったのはこれだった。
 昨晩の寝不足もあり、車に戻ると一瞬で落ちるように眠った。


 N子ちゃんとA香ちゃんには、出来る範囲で各チームに配布されたレースレポートを書いて貰うことにした。
 長い船旅の場合、船長は皆に必ず仕事を与える。
 2daysも長丁場。 同じ理由だ。 何もしないと退屈だからね。
 ハナちゃんには愛嬌を振りまいて貰う事に。
 寒いときには抱きしめて湯たんぽの変わりとなり、愛らしい顔と相まって、心と体を温めてくれるのである。
 ちなみに懐までは暖めてくれない。
 

 

 

  

夜は24耐の醍醐味

    

 日も暮れてきて、ライト点灯指示が出る。
 バトルホッパーの目、実は赤く光る。

 

   ← ちゃん と目も光るんだ。

 
 今回仕事で来る事が出来なかった松Fが、「光った方がかっこいいから光らせろ」とのことで、質感を出して光らせるためかなり苦労したのだが、あまり活躍の場は無かった。
 ノウハウの蓄積にはなったからヨシとしよう。
 バトルホッパーの目はライダーアイとリンクしているため、通常のヘルメットではインフラレッドによる夜間視界を得ることは出来ない。(違)
 要するに使い物にならないので、そこからは中華製55W HIDの登場である。
 このHIDの信頼性の低さもあり、フロントは重くなるが、バラストまで一切をステム周りに装着している。
 例のごとく点灯テストはしておらず、中華製の信頼性も低いため、万が一の場合はハロゲンに一式換装するためだ。
 ところがこの中華ライト、予想外に壊れることも無く、光量もあり十分に使えた。

 そして今年もまた、昨年に引き続き仲間が応援に来てくれた。
 
    

     夜間ライトカウルもホッパーカラーっぽく        今年も応援に来てくれたバッタ仲間
 
 一方、心配事もあった。
 仕事の都合で朝から参戦できない栗T、いつもは初日の夕方までには到着するのだが、この時点でまだ来ていない。
 坂内は携帯の電波が届かないので連絡の付けようもない。
 途中、事故等にあってなければいいのだが・・・。
 今思えば公衆電話があったのだが、当時の我々にはそこまで頭が回らなかったんだな。


 今回来てくれた女性陣、夜の寒い中でも律儀にピット前で応援してくれる。
 走っているライダーにとっては、誰かがピットに見えるだけですごく心強いのだ。
 仮設の居住エリアは物干し部屋と化してしまったので、中でくつろげなかったのかもしれないが。
 いずれにせよ、ありがとうである。

   ← なっちゃん、これ被ると来年も来なきゃならないんだゼ
 

  
 19時過ぎ。
 目覚ましの音で生まれたての子牛が立ち上がるかのような動きで体を起こし、ピットへと向かう。
 人手不足で給油をサボった結果、N田はガス欠エンストで転倒してナックルガードを破損。
 稲Yは2aysでは無転倒を誇っていたが、初の転倒が前転。
 怪我した腕が痛々しかった(らしい)が、本人は至って元気。
 HD原は特に問題無く淡々と走っていたようだ。
 HD原には申し訳ないが、あまりに無難に走りすぎるとレポ書くときのネタがなくなるんだな。
 昨年様にな見せ場を作って欲しいものである。
 

 夜間装備はW。
 現在放映中の”仮面ライダーW”では無いが、VFX−Wである点ではWであることには変わりない。
 誰も気付いていないと思うが、ヘルメット頭部に付けた識別灯は、正面から見えればルナ/トリガーの配色。

 

   ← 小ネタだったが、誰も気付かなかっただろうな。

 
 ・・・どうでもいいですね。
 ヘルメットには、SSERに用いた強烈に明るいLEDライトを装着したが、霧が出てきたため使い物にならず。 頭のおもりと化しただけだった。
 とは言え、雨で締まった地面、そして何台も走ったため河川敷にもラインが出来て走り易くなっており、それより何より普通のゴーグルってなんて見易いんだろうとか思いながらの夜間走行。
 稲Yが気持ちよく走れると言っていたのがよく分かる。
 重く感じていた車体もだんだんと体が慣れてきて、自然とペースも上がってくる。
 走っていて楽しいですな。
 ただ、こんな時に調子に乗って走り続けると怪我の元なので、2時間近く走ったのでそろそろ交代。
 
 ライダー交代した後は暫くピットにいたが、近くを歩き回る元気無し、飯を作る元気も無し。
 パンやカロリーメイトを軽く食べ、22時からまた仮眠へ。
 

 

 

 

レース中に寝そうになるという初体験

    

 再び稲Y、HD原のターンである。
 夜間はトラブルを起こさないことが最も重要。
 0時過ぎという心理的疲労が増し、また、サポートも皆無に等しい今回は夜間を如何にノートラブルで乗り切るかが最大の課題だ。

    
        いつでも元気 タフな稲Y                うつろな目で頑張るN田

 2時過ぎ起床。
 幸いなことに大きなトラブルは起きていないようだ。
 全体的にローテーションが後ろ倒しになっているようで、3時過ぎから走り始めるがペースが全然上がらない。
 眠い。
 走り始めれば大抵目が覚めるが、全然眠気が収まらない。 こんなことは初めてで、危険な状態。
 申し訳ないが3周でN田に交代し、ピットで装備を付けたまま少し仮眠をとる。
 再出走前にレストハウスのトイレに立ち寄った所でハプニング発生。
 停電である。
 真っ暗で見えない上、水を流すことが出来ない。
 このまま放置するわけにも行かず、しばし閉じ込められる羽目に。(苦笑)

 停電も復旧しピットに戻ると栗Tが到着していた。
 理由はともあれ、「来るのがおせーぞ!」とお約束でケリを一発喰らわせてS田交代。
 だんだんと明るくなってくる早朝の坂内は気持ちいい。
 
   ← 一番気持ち良い時間帯。 人によっては吐きそうな時間(笑)
 
 何年か前、足を怪我していて貫徹でメカをやっていた時は、眠さと吐き気を通り越してハイになっていた頃だったな。
 12周ほどでピットイン。
 ライトオンサインも消えていたので、ライトカウルをバトルホッパーに戻してN田へ。
 着替えて仮眠に戻る準備をしていると、田中麗震愚の方から
 「仮面ライダー、転けてたぞ。すごい表情で痛がってたぞ。」
との情報が。

 ヘルメットを被っていながらすごい表情って分かるあたり、よほどの表情をしていたのだろう。

 すぐさま現場へと走るがヨタヨタと河原を戻ってくるN田の姿が見えたのでピットへ駆け戻る。
 ハデに転けたらしい。
 ホッパーは右目のレンズが取れ、触覚も1本折れている。
 N田は肋骨をやったらしく、他にも腰を強打したようだが、先ずはジャケットのジッパーを下ろしてくれとのこと。
 そこには折れた触覚とライトレンズが入っていた・・・律儀ね。

    
       「いてーよー」 なN田                 ホッパーも痛かっただろうに・・・
 
 稲Yが準備をする間、ホッパーの自己再生(笑)が始まる。
 触覚が戻り、最初に失った右後ろ脚も生えた。
 

 

 

 

俺は太陽の子!(←番組違います)

    

 7時過ぎからは、元気な栗Tに比重を置きながら、稲Y、HD原でローテーションを組む。
 天気も回復。 いい感じだ。
 

   

        意外と様になっていた後ろ脚       終始黒雨具ならブラックやれば良かったのに         「俺、漸く参上」 な栗T

 N田は湿布を貼った直後、ピットの居住エリアで速効寝ていた。
 S田も最後の走行に向けて寝る。

 10時過ぎ起床。
 ゴールは11時20分〜30分との情報。
 後片付けをしながらも、S田はもうひと仕事あり。
 ブラックにならねばならない。

 走行中の栗Tが戻るのを待っていると、他チームのお子さんがやってきて栗をくれる。
 そして一言。
 「これ、何のライダー?」
 「ブラックだよ。」
 「悪者なの?」
 ・・・黒いから悪者だと思われたらしい・・・。
 「いやいや、正義の味方だよ」

 他にもお子さん連れのお母さんがやってこられて写真を撮ったりと色々楽しませて頂きました。
 アトラクションの着ぐるみに入っている人ってこんな感じなんだろう。
 

      

       こういうの、嬉しいね        ネックガードでお茶目HD原         行くぜ、ラスト1周!

 そうこうしているうちに栗T帰還。
 ラストのライダーチェンジ。
 栗Tも転けたらしく、触覚は2本とも折れ、ライトカウルのダメージも大きいが走行に支障はない。

   
 
        くそ、思い切り走れねぇ!               おつかれ、バトルホッパー

 ラスト1周、ゴールまでぶっ飛ばして・・・と思ったらマシンの挙動がまたおかしい。
 フロントがニュルニュルする。
 明らかにパンクしている。

 出走前に稲Yが、「もうタイヤ交換出来ないからね〜」と言っていたが、やっと

その意味が分かった。


 パンクしたのがリヤタイヤじゃないから無理しなければ1周位は持たせられる。

 ペースを落とし、ゴールまでマシンを壊さず走ることにした。 パンクしてなければあともう1周出来たのに・・・。

 ちんたら走ってたら、250クラスの1番チェッカーでゴールとなったらしい。

 ゴールの先では皆が出迎えてくれる。
 メイドさんチームは両サイドから「お帰りなさいませ、ご主人様」とお出迎え。

 24時間戦った後のメイドさんから「お帰りなさいませ」と言われる ゴールの瞬間の快感は、何度やっても止められない。
 
                                  今年も無事ゴール→

 


 全員がゴールするまで時間があるので、ここはメイドさん達の仲間に入れて頂き、一緒になって「お帰りなさいませ〜」と愛想を振りまいてみる。
 ここまで来ると羞恥心は山中か河原のどこかで落としてきている様だ。

 
   ← 「お帰りなさいませ〜」 と、ついうっかりやってみた
 
 全員ゴールの後、色んな方々と記念撮影。

 そしてメイドさんに囲まれ記念撮影。 これは特権だね。

 

   ← ヒーローの特権乱用。 楽しんだ者勝ち。

 
 この瞬間だけは優勝チームよりも目立つことが出来る唯一の楽しみ。(田中麗震愚さん、ごめんなさい)
 写真を撮って下さった皆様、この場にてお礼申し上げます。

 そのあとはV2を達成した田中麗震愚の田中代表との固い握手。
 田中代表、結構シャイである。

 
  
 ← 未知との遭遇。 坂内での奇跡の邂逅 (笑)

  
 
 そして、漸くチームの記念撮影に辿り着く。
 ここまでやって、2daysが漸く終わったという気になれるのだ。

  

                今年はマジでド疲れさん!

 
 

 

 

マシンドレスアップ部門優勝!

    

 しかし、休む間は無い。
 稲Yはこの日のうちに大阪まで戻り、その後出張のため福島へ移動。
 N田も同様、翌日に出張が控えている。
 大急ぎで荷物を搬入し、余韻を楽しむこともなく解散。
 これが坂内2daysの毎年残念な所でもある。

 S田はマシンドレスアップ部門優勝に期待を託し、表彰式まで残る。
 CLUBOFFさんがわざわざ作ってくれた賞であり、これは参加者の人気投票にて決まる。
 もうひとつ、仮装の賞典もあるが、あくまで狙うのはマシン艤装の賞である。
 ドレスアップかどうかは別として、最後まで原形を保ったことが評価されたらしい。
 初代ドレスアップ部門優勝である。

 

   ← 来年も、と言われて戸惑うS田

 
 投票して下さった皆様、ありがとうございました。
 仮装部門ではメイドさん達が優勝。
 ちなみにうちのチームはそんな投票があったことすら表彰式直前まで知らなかったという・・・。
 ごめんなさい、投票してません。

 そして副賞はこれ。
 ・・・なんじゃこりゃ? 巨大製氷機? 冷凍庫に入らんぞ・・・ と思ったら、時計だった。

 

    

         ZIPPOとの大きさ比較               粋な副賞である 流石CLUB OFF

 しかも24時間表示。
 まさに24耐うってつけの賞品だった。
 これは来年も出ねばなるまい。
 

 参加された皆様、スタッフの方々、お疲れ様でした。
 来年も楽しみましょう。

  

  

 関西在住の皆様、ブラックは悪との戦いがなければまたどこかに現れるかも知れません。
 その時は指をさして笑って下さい。





−最後に−

 ちょっと嬉しかった話。

 ライダーは正義の味方ですので、って訳でもないんですが、レース中、動けなくなっているマシンをお助けしました。

 みなさんもお互い助け合っていることと思うのですが、そのライダーの方、レース終了後、わざわざうちのピットまでお礼を言いに来て下さったんです。
 礼や義が薄らいでいる世の中、嬉しかったと同時に見習いたいな、と思いました。

 

 


 

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 おしまい

 

 

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