「2004坂内2DAYS ENDURO」


2004年も坂内2DAYSの季節がやってきた。
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今回は10月末の正規日程は台風のため会場が「川」となり
直前になっての延期発表、チーム内も混乱、一時は参戦をあきらめることも考えた。
しかし、今年はチーム随一の熱い男、S木の言葉により事態は進展する。
「とーぜん、やりますよねえ!?」


延期日程となったので、正規日程のように前後に休みを取れるメンバーは無い。
各自金曜仕事の後深夜に坂内K森別宅入り、または徹夜で走って当日朝に現地着、
寒い中車内での仮眠となる。

受付を済ませ今年は遅い順番で河原に入ると8時半となった。
今年のテントは「計時・居室」と「着替え・寝室」の2パドックとし、
ライダー疲労の早期回復を狙う。
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ゼッケン22、マシンはN田のボロXLRだが、某M店長よりHID採用の圧力?がかかり、
そのおかげで夜は超明るく視界ばっちり、安心走行が期待されたが…

さて、テント張ったり、工具並べたりしていると、いきなり隣のパドックから声をかけられる。
去年のライバルチーム(と勝手に思っている)のライダー、沖縄氏だ。
聞くところによれば、正規日程のときには那覇空港まで来てから延期を知り、
呆然とされたとのこと…。ゼッケン40の自慢のTT-R125改YZ足仕様を披露してもらう。

そうこうしているうちにうちにスタートが迫る。
12時20分、N田によりスタート、試験走行もしていないのでマシン作成者が生贄となる。
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今回は延期の影響で最後までライダーがきっちり確定しなかったので、
N田>T原>S木>HS川>K森>K山>栗Tの単純ローテーションとなる。
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走ったらバトンタッチして整備のために待機、
2時間ほど仮眠、また起きて走って…の繰り返しとなった。

前回コース内を縦横無尽に駆け回ったカメラマン達は、今回、延期の影響をモロに受けた。
松風は今回無念の欠場、F田も、スポット参加となり、
T原も銀箱が積めない為にKissD持参を断念。(荷物積み過ぎですってば)
今回はY本建が新兵器、D70がとともに両日のメインを引き受ける。
下Oも限られた時間の中、山中へと突入していった。
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それにしても、各チームも毎年レベルアップしてきていると感じた。
半分以上の台数でHIDが付き、LEDメットライト、LEDテールは当たり前、
チーム毎の識別灯もネオン管からクリスマスツリーまで、色々工夫が凝らされている。
テントを密封式にしてるところも増え、中には溶接機持ち込んでるチームも…
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また、今年からレギュレーションもデイ(昼間)クラスが追加され、
昼間はライト無しのコンペ車3台に、カブが1台トコトコ走っててほほえましいものがあった。
お昼には新婚のK山が到着、心なしか幸せ太りに見える。
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夕方からは去年のライダー下Oとフィアンセが、おでんを作ってくれた。
これは次の日の朝まで皆をお腹から暖めてくれた。
また、このころには栗Tが到着、強力な助っ人となる。
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山の日暮れは早くPM5時には真暗、岩肌むき出しの山道やかぼちゃ大の石の河原を、
ライト1つ頼りに飛ばすのは快感と恐怖が紙一重だ。栗Tはこの非現実感が好きと言う。
2DAYSと言ってもその半分以上の時間は闇中、ただ林道をひた走る。
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T原が苦悶の表情で帰ってくる。右に転倒、サブフレームが曲がり、
リアホイールがマフラーを削り穴を開けていた。皆寄ってたかってマシンに取り付き
力任せにフレームを修正する…
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今回はHIDライトの不調に泣かされた。
N田の突貫工事のため補機類の固定が悪く接触不良で多くのタイムロス、
コース上での消灯もあった。これはマジ恐怖!
次にはHi/Lo切り替えのリレーが動かなくなり、
光軸調整のねじが脱落、夜明けと共にHIDは沈黙した。
また、ライトガードを耐飛び石に重点を置いて傾斜させていたが、
前乗りスタイルのHS川、栗Tには眩しいと不評であった。

夜はコースを少し外れると、そこは満天の星空。今年も良く晴れ渡り気持ちが良い。
未明から山の稜線が見えてくると、待ちに待った夜明けが訪れる。
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10時ごろからはK森やY本建がカレーを暖めてくれる。
学生時代の味と香りが坂内のテント内に充満する。
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そしてゴール。
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皆、疲れを忘れて完走の喜びに沸いた。
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結果はライトトラブルが響き129週、250ccクラス8/16位であったが、
あのトラブル続きと旧式マシンでは良く頑張ったではないか。

表彰式、沖縄殿はぶっちぎりでクラストップ、さすがです!
聞けばTT-Rのライトが行灯以下で相当苦労されたとのこと。
沖縄チビ嬢もジャンケン大会で大いに目立ってました☆
また来年もお会いできるのを楽しみにしてます。(N田私信、蒼監督もね)

さて、戦い済んで日が暮れて…
一番大変なのは表彰式終わってからの日曜帰りの渋滞。何度助手席で舟をこいだことやら…

チーム各位殿、お疲れ様でした。来年の話はまったく分かりませんが、
今回延期その他で参加できなかった方も含めて、
また坂内のこの空気を味わいに来たいな、と思っております。
(記:N田)


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