2004ファンキーエンデューロ第3戦 プラザ阪下



−6/12 土曜日

 
 一週間前の天気予報。
 その後の週間予報は晴れへと移行したのに・・・
 土曜日はまた雨。 土砂降り。 シャレにならない。

 S尾は雨の合間にN田邸へ移動。
 保機類を外し、タイヤ交換をする。
 S田は夜な夜なマシンを作り、この日は積み込みとN田邸への移動のみ。
 ところが高速は事故により入り口閉鎖。
 渋滞路に揉まれ、予定より1時間遅れの到着となった。
 この大会でS田と組む柴Tは金沢出発なるも、ほぼ予定通りにN田邸に到着。
 流石、いつも車で長距離移動(仕事ね)しているだけあり、ここら辺の時間配分は正確かと思いきや、
 睡眠不足に耐えられず途中1時間も昼寝をかましてしまい、爆走してやっと着いたらしい。

 この日はT原はマシン製作サポートで来てくれた。
 いつもニューアイテムを持ち込むT原。
 今回はエアコンプレッサーとエアツール
 新田邸にはビルトイン車庫があるため、雨でも作業が出来るが、ここでエアコンプレッサーを動かすといい感じで響いてくれる。
 また、KDXフレーム修正にお世話になったFD車載ジャッキに皆驚かされた。
 軽量アルミ製のそれは、特にN田を歓喜させた。

 夜にはS風も到着。
 仕事の宿題があるらしく、この日は戦力にならない。

 いつもなら夜中までマシン製作をするのだが、この日は早々に準備完了。
 部屋でテレビを見ながらまったりとした時間を過ごす。
 食事はカレー。作り置きして頂いたN田母に感謝。
 厨房のコンロが素晴らしいと柴Tが目を輝かせて、皿に盛る。
 N田がおもむろにニューアイテムを出す。
 なんかよく分からんが、ブラウザ機能が付いたPHSらしい。
 おそらく彼はこれでまた電脳世界の住人比率が上がるのだろう。

 賢い柴Tはさっさと寝る。
 S尾とN田、そしてS田の懲りない面々は、ダラダラとした時間を過ごしていつもの寝不足コースへ・・・。

 

6/12 日曜日

 6時起床。
 お、晴れてるジャン!
 昨日とは打って変わってのいい天気。
 あとはどれだけ早く地面が乾いてくれるかだ。

 さっさとプラザ阪下へ向かったため、比較的良い位置にピットをとることが出来た。
 マシンを降ろし、準備をしていると、サポートのY本、K森、K本、そして昨日いったん帰ったT原が来る。


 今回のエントリーは次の通り。

1時間FUN-Bクラス ライダー:S尾、マシン:KDX125SR

3時間プロダクションBクラス ライダー:S田&柴T マシン:KDX125SR・・・の筈
ちなみにこのマシン、2年前のこのレースでT宮を病院送りにしてから封印されていた悪魔のKDX。

 

 受付を済ませ、今回はレースよりドキドキする車検。
 無事通り、先ずはS尾が出走する1Hが始まるのを待つ。

 その間暇なので、参戦しない人たち含め、試乗会。
 そして、信じられない光景が!
 K森がS田KDXに乗ってすぐ、直線で転かす
 しかもおニューのチャンバーが付いた右側に転かす
 誰もが何で転けたのか分からなかったが、本人曰く、「帽子が飛んだので手を離したら転けたッス」。
 こんなヤツがR1に乗っているんだから日本の道路事情は恐ろしい。
 高速でメットが飛んでいったらきっと同じ事が起こるんだろう。 それ以前にメットが飛んでいくかどうかは気にしない。
 問題のチャンバーは、厚さ3mmのアルミ製パイプアーマーに守られていたため、凹むことは無かった。
 (写真は転かした後、妙な笑顔のK森)

 

 

 そうこうしているうちに1Hのスタート。

 S尾KDXはつい1週間前にエンジン腰上を換装したところ。慣らし運転が終わったばかりという状態。
 実は1ヶ月前にここプラザ阪下でエンジンを焼き付かせたのだった。
 インターネットを駆使して集めた部品でなんとか間に合わせたのだが、果たして1時間持つのだろうか・・・。
 
 また、当初エントリーが1台だけという寂しい状態だったが、当日エントリーがあり4台で争うことになる。
 相手はセローやCRF230などの4ストたち。なかなか手強そうである。
  

 スタート地点についたところで、S尾はふと気が付く・・・ブレストガードを着けていない(^_^;)
 仕方ないのでとりあえずなしで行くことになる。
 スタートは見事失敗し、大きく出遅れる。そして・・・ライバル達はそれ以前に凄く速い方達ばかりのようだ。
 なんだかいつもとバイクの挙動が違う感じでなかなか調子が出ない。
 後ろから来るアンダー150クラスにも抜かれ、とりあえず1周して戻ってくるとスタート地点で止められる。
 どうやらコンピュータにミスがあり、再スタートになった模様。
 (ここで速かった人たちは2周走らされたので、1周で止められたのはラッキーであった)

 
 これはチャンスとピットに戻りブレストガードを着けての再スタート。
 相変わらず一人置いていかれるが、ここはマイペースで走っていると、
 フロントフェンダーからヘンな音が聞こえている。どうやらネジが緩んできたようだ。
 ここで落すわけにはいかないので、ペースを落としてピットまで我慢の走行。
 運良くネジは全て健在だったので締め直して再出発。
 この時点で大きく順位は落ちたと思われる。

 

 

 挽回しようと少しペースアップして走っていると、今度はコースの真中にある石に見事乗り上げ大転倒!
 ブレストガードがあったおかげで助かったかも。
 その後もフロントサスの違和感からあまり無理な走行が出来ず、抜かれるばかりの我慢のレースとなる。
   

 何度かフロントが暴れて振り落されそうになるが、なんとか転倒せずにゴール〜
 エンジンも問題なく良かったが、少し悔いの残るレースだった。
 この時点では最下位だと思っていたのだが・・・。

 1Hの後は、キッズクロスとかお試し走行会のFUNライドとかあったりして、12:30から3Hのスタート。
  じぇっと すとり〜む あたっ〜く!!

 この頃にはピット周辺の土もかなり乾いてきていたが、3Hは奥の林道も使うため気は抜けない。
 と言っても、S田&柴T組の出るこのクラス、出走は2台。
 しかも相手は殆どノーマルのKDXにおじさん、いや、結構ハイエイジのおじさんライダー。
 スタートは最後尾に2台ならび、スタートライダーのS田は世間話に花を咲かせる。

 今回、S田KDXは3時間耐久テスト。
 いつエンジンが焼き付くかもしれないし、フレームがどうなるかも分からない。

 たらたら話をしているうちにスタート順が回ってくる。
 ゴーグルをかけ・・・って2台しかいないと気合いがイマイチ入らない。
 丁度良い気の抜け具合で見事にスタートは出遅れるが、本番は長い登りストレートの途中から。
 

 パワーにものを言わせ、中盤でパス。 そのまま前方を走る4スト250クラス最後尾を目指す。
 1周目で数台をパスし、登りホームストレートでサイレンサーを換えたXRとパワー勝負。
 予想に反しストレートエンドで抜き去るが、流石に林道で前を走るのは辛いので、そこら辺で道を譲る。
 でまたストレートで抜いて道を譲ってみたりする。
   (カメラを向けると手を上げる余裕?)

 30分程度走って柴Tに交代。
 どうやら今回換えたフルワッフルのグリップが手に合わず、マメが出来てきた。
 破れてからでは痛いので、早々に交代となったわけだ。 
 
 柴Tも30分程度走行。
   
 初めての阪下。 柴Tはよくコケた。 そして数々のその瞬間を撮られた!!
 今回のカメラマンは、崖に上る輩もいるツワモノ揃いだった。
 今回の写真データはデジカメ6台、合計3GBにもなる大容量。整理する方がもう大変である。
  

 次のライダーチェンジの際、グリップのリブ削除加工が行われる。
 カッター片手にハーフワッフル状態を作るのだ。
 
 結構時間ロスするが、ギリギリで競っている相手がいるわけでもない。
 怪我しないのが一番。

 次はS田が1時間弱走る。毎周のようにバトルが繰り広げられていた。
  (各所に散らばったカメラマンたちによる連続写真)
 思う存分楽しんだ後、柴Tに交代。
 柴Tは「あとでもう一回交代するから」と言ってコースイン。
 そして柴Tは、またコケながら走行。 2週に1回はコケている計算になる。
 どうも柴Tには、「コケれば遅い」という考えはないらしい。 楽しくぶっ飛ばし昇天するタイプだ。
 結果論で言えば柴Tは体でマシンを守っているが、こいつにマシンを提供するのは考えものだ。

 2時間30分を過ぎ、ぼーっと見ていると、柴Tの約1分くらい先を唯一のライバルが走っている。
 何とか抜けんもんかな。
 ラスト1周。
 S田、柴Tと交代。
 ここまで壊れなかったエンジンと車体だから、多分大丈夫だろうと、ラスト1周、まじめに走るS田。
 下りの3段落としもブレーキペダルに足すら乗せずに飛び降り、とにかく手を抜かずに走ったところ、フープス前で補足。
 折角だから一緒にゴールしようかと併走モードに入ったが、相手は何か調子でも悪いのか走りながらキックペダルの辺りをいじり始めこちらに気付かない。
 仕方ないのでそのまま先行し、最後のテーブルトップを一発!と思ったところ、1速に入らない。
 2速には入るが1速に落ちないのだ。
 クラッチで誤魔化してテーブルトップを越えると、今度はシフトは上がっても落ちない。
 3速か4速位のギヤをクラッチで誤魔化しながらゴール。
 あと1周あったら危なかった・・・って言うかダメだった。
  

 そんなこんなで、リザルトが発表される。
 S尾はなんとクラス2位。1位とは2周以上離されていたが、3位とは1周違いであった。
 そしてS田&柴TはHSTR至上初のクラス優勝となったわけだ。2台でも優勝は優勝(^^)
  

 で、ビンゴゲームではS尾がモトパンを、柴TがACERBISのcapをせしめた。
 ホントはハンドルも貰えたのだが、ちょっとした手違いで貰えなかったのが残念。

 全員大きな怪我も無く、無事に終了。
 柴TとK森はそのまま帰路についた。
 そして、K森は名阪国道爆走。60制限を赤い彗星の倍速でぶっ飛ばしていく。 さすがWRX。
 柴Tはおとなしく引き下がったが、心の中では新車が間に合わなかったことを悔やんでいた。
 残りのメンツはN田邸で昨晩の残りのカレーを平らげ、早々に解散となった。

 お疲れ様でした。

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